【海外留学】外国語を日常会話レベルにするためのアクション ~留学を無駄にしないために~

  • 2022年4月9日
  • 2023年5月12日
  • 留学

Ⅰ.はじめに

突然ですが、
留学をすれば自然と日常会話くらいできるようになる、
と思っていませんか?
残念ながら、
留学さえすれば、それだけで自然と日常会話レベルの語学力を習得できるというのは間違いです。

※この記事における日常会話レベルとは、
 ある程度、相手の話している言葉が理解でき、
 大まかにでも、自分の考えていることを自分の
 言葉で伝えることが出来ることを指します。

この記事の目的は、
外国語を日常会話ができるレベルまで上げることです。

加えて、記事の内容としては
留学する場合の強みを活かして、
外国語を日常会話レベルまで上げるための
行動とその流れを説明しています。

特に、
お金のかかる留学を無駄にしない為に
留学中はどのように行動した方が、
外国人とたくさん会話できるようになるのか
について、
きっかけ作りの方法から解説しています。

そのきっかけ作りとは、ズバリ積極的に、
外国人に話しかけること
です。

しかし、
「そんなことはわかってるけど
 具体的にはどうやって
 外国人に話しかけていけば良いの?
 また、どうやって
 たくさん会話していけば良いの?」

という人に向けて、本記事で、
以下の2点についても解説しています‼️
・自分の話し相手になる外国人を見つける方法
・その外国人とより多く会話するための方法

これについてもっと知りたいという方は
ぜひ最後まで読んで頂ければ嬉しいです。

当然、上記2点は、
私の留学経験に基づいてアドバイスいたします。
詳しくは、
Ⅶ.留学先で外国人と会話するきっかけの作り方
で、紹介しています。

Ⅱ.筆者の実績

・サラマンカ大学 Cursos Internacionales 
 に1か月間(2016年8月)
 語学留学していました。

・サラマンカ大学文献学部
 (Facultad de Filología – Universidad de Salamanca)
 に10ヶ月間(2017年9月から2018年6月末まで)
 交換留学していました。

※スペイン留学の合計期間は、
 11ヶ月(約1年)です。

・スペイン語資格のDELE A2 を保有しています。
 ※DELE A2 のレベルについて
 ⇒ 大まかにいうと、簡単な日常会話ができるレベルです。

※DELE A2 の合格画像です。

画像4
画像2

お恥ずかしい限りですが、
上記画像について少しだけ説明させていただきます。
・APTOは「合格」という意味です。
・Grupo1は読解とスペイン語作文です。
 ⇒ こちらは、本当に恥ずかしいですが、
   約50%しかとれておらず、
   丁度、group1の最低合格点で合格です。
   あと0.01点でも低かったら落てました。

・Grupo2はリスニングと会話(面接)です。
 ⇒ こちらは、
   リスニングがちょうど50%とれており、
   会話(面接)の方で、
   25点満点中23.75点を取得しました!
   この会話セクションのみの得点率は、
   95%です‼️

母国語ではない言葉を日常会話レベルにするには、当然努力が必要です。
以上を踏まえて、記事の本文に入っていきます。

Ⅲ.結論:自分から、積極的に外国人と交流しよう‼


・外国にいるからこそ、自分から積極的に現地で、外国人と会話していきましょう‼️ 
 これ(↑)が私の結論です。

ちなみに、私が考える、最悪なNG行為は以下のものです。

一人で部屋に閉じこもってSNSや日本語の動画を見ること。

正直これは、日本でもできるので、
外国にいる意味が全くありません。
その外国語が不得意で、
(語学力不足や、失敗するのが恥ずかしい等、)
外国人とまともに話せないから
あまり外に出たくないという気持ちも痛い程わかります。
しかしながら、外国にいるからこそ、
多くの外国人と積極的に会話していきましょう‼️
スーパーの店員でも十分OKです。
「これをください」というだけでもOKです。

スペイン語の場合ですが、
ショーケースの中にある商品を指しながら、
Me pone esto.(メ ポネ エスト)
と言えば、「これを私にください」という意味になります。

このような会話の経験でも、
決して無駄になりません‼️
次回以降、外国人と話す際の
心理的ハードルが低くなるからです。‼️
(特に、話しかけるときのハードルが下がります。)


※上記NG行為の改善策
たとえ日本語でもいいので、
日本語が話せる外国人とその動画見ましょう!
 ⇒そして、このフレーズは
  「(あなたの国の言葉で)なんと言うの?」
  と聞きましょう!!

ベストは、その動画を外国語で外国人と見ることですが、そのハードルが高い人は、
まずはちょっとしたことから
外国語を話していきましょう‼️

Ⅳ.外国語を話せるようになるために、必要な取り組み

ここで改めて、
外国語を話せるようになるために
必要な取り組みを考えてみましょう。

努力で対応できる範囲のことを書きます。

要約すると、外国語を話せるようになるために、
必要な取り組みは次の2点に集約されます。

・話すこと
・単語・文法の理解
この2点について、より詳しく説明します。

①話すこと
 ⇒話す練習をしないで、
  話せるようになるわけがありません

 ⇒母国語でさえ会話する中で、
  発音や言葉使いの間違いに
  気づくことも多くあります。
  外国語の勉強でも同じです。

②単語・文法の理解
 ⇒母国語でないからこそ、
  単語と文法の勉強は必須です。

 ⇒文法は、
  最低限の文型を覚えていれば良いでしょう。
 ⇒熟語や慣用句は、単語と同じように
  覚える(暗記)しかありません。
  暗記の仕方は、次のようにいくつかあります。
  ひたすら書く、
  ひたすら声に出して覚える、
  何度も見る、など…
  暗記の仕方についてはここまでにします。

Ⅴ.留学前(準備中)の語学勉強:インプット

インプットの作業内容はひたすら、
 単語、文法を覚えることです。

 ⇒これに尽きます。
  細かく言えばきりがないですが、
  覚えていればいるほど良いです。
  知識があるに越したことはありません。

※留学直前で不安な人は、
 会話集などの本を買って、
 フレーズごと覚えましょう!!
 この会話集で、
 単語単位で意味を覚えるのは後回しです。
 最優先は、
 外国人と最低限の会話をすることなので、
 フレーズごと意味を覚えてください。

Ⅵ.留学中(本番)の語学勉強:アウトプット

・日常会話レベルにまで語学力を向上させるために、
  心がけることはたった1つです!!  

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐
       ‼️ 自分から、
    積極的に外国人と会話しまくること 
‼️
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐

当たり前のことを書きますが、
メインは外国人と積極的に交流しましょう。

たまには、
日本人同士で会話するのも良いですが、
日本人同士で話す時間の方が、外国人と話す時間
よりも多くならないように気を付けてください。

でも、どうやって外国人と会話しまくればいいのか?
と疑問に思う方もいるでしょう。
次は現地で、外国人と知り合う方法について
(具体的には、そのきっかけ作りについて)
解説していきます。

Ⅶ.留学先で外国人と会話するきっかけの作り方

いくつか方法がありますが、
個人的なお勧めを紹介します。
⓪前提としてFacebookを活用しましょう。
①留学先の学校で、
 日本語・日本人に興味のある人たちを探す。
②日本に興味のある外国人が集まる場所に行く。
 (私がスペインに留学した時は、カフェでした。)

上記の①と②で、日本、そして日本語や日本人に
興味のある外国人を探しましょう‼️
そして、
あなたが日本の文化や言葉を教える代わりに
その外国人から外国語を教えてもらいましょう‼️

いわゆるギブアンドテイクの関係です。
あなたが単純に
外国語を私に教えて欲しいと言うよりも、
さらに成功確率が上がります。


こうすることによって、
あなたがより外国語を話せる機会が増えます。


その結果、もちろん語学力が向上して、
お互いの国の文化や言葉を教え合う過程で、
あなたの語彙力も増え、
日常生活での会話力も高まります‼️

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐
現地で外国人と交流するきっかけ作りとして、
具体的な方法は、以下がおススメです‼️
英語以外の語学留学の人は、英語でも良いので、
留学先のクラスメートや先生、事務の人、ホストファミリーなどに
「日本語に興味ある現地の人(ネイティブ)が
 集まる場所とかって知っていますか?」

と聞きまくりましょう‼️
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐

※安全のため、最初(1回目など)の集まりは
 同じ日本人同士など、信頼できる人と一緒に行きましょう。
※英語はやはり、ヨーロッパ(特に若い人)でも話せる人が多いです。 
 (当然、全ての外国人が英語を話せるわけではありません。)

また、仮に②のような集会が無かったとしても、
個人単位でも日本語に興味がある人はいないのか聞きまくりましょう。


この質問をすればするほど、
あなたの語学力・会話力は向上し、
日本語に興味のある外国人とも交流できる可能性が高まります‼️
まさに良いこと尽くめです‼️

日本語に興味のある外国人が見つかったら、
積極的に声をかけましょう。


具体的には、
私が外国人とより多く会話するために、
話しかけた言葉が以下の内容です。


⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐
「わたしが日本語を教えるから、わたしに
あなたの国の言葉を教えてほしい」
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐


これは効果絶大
です‼️


私は、自分が日本語を教えられる範囲で、スペイン人3人にしか
勉強会の話を持ちかけませんでしたが、
全員ともOKになりました。

余談ですが、
日本語の文法(特に動詞の活用)を教えるのは、
意外と難しいので、気を付けてください。

また、勉強会ではなく、Facebookなどで、
ちょっとしたことを質問するのであれば、
より多くの外国人とも交流できるでしょう‼️

しかし、
個人的なお勧めとして、1人か2人くらいは、
積極的にほぼ毎日会話するのが良いでしょう。
無論、同じ人ばかりと会話するのは、
あまりよくありませんが、親友や恋人のように親しくなれば、
留学から帰国した後でも、気軽に連絡が取れます‼️

そうなれば、帰国後も、
辞書に載っていないような、
最新の生きた外国語をその人と話す中で、
自然と学べます!!

ちなみに、上で説明した言葉
(「わたしが日本語を教えるから、わたしに
あなたの国の言葉を教えてほしい」)

をきっかけにして、
実際に私は2人のスペイン人の親友ができ、
2018年の6月に帰国してから、
現在(2022年9月時点)でも連絡を取り合っています‼️


このため、外国に留学した際は、
ぜひとも親友や恋人と呼べる人を作ってみてください‼️

※上記の⓪について
外国では、多くの人がFacebookを使っています。
LINEを使っている外国人はほとんどいません。
それこそ、
日本人と交流したいと考えている外国人の中でも、ほんの一握りの人たちだけです。
私がスペインに約1年間留学した中で、
LINEをインストールしていたスペイン人は
たった2人だけでした。
(しかもその2人は、すでにある程度日本語を話せていました。)

Ⅷ.帰国後の語学勉強:インプット&アウトプット

帰国後の語学勉強はインプットとアウトプット両方です。
インプットとアウトプット作業のポイントは以下の通りです。
①インプット
 ⇒その言語の知識を増やすこと
②アウトプット
 ⇒留学してできた親友や恋人と連絡し続けること


上記①と②を詳しく説明していきます。
・インプット作業については
 単語・文法の勉強をすれば問題ないでしょう。
 ⇒こちらは、留学前と同じ作業です。

・アウトプット作業については、
 留学中と異なり
 外国人と直接、話す機会は大幅に減ります。
 ⇒しかし、
  こんな時に非常に嬉しいのが、
  留学中にできた親友や恋人の存在です。

  帰国後は、最近話題のZoomなどの
  リアルタイムなオンライン動画や
       Facebook, Messengerのような
  アプリを用いて、
  ぜひ音声で、親友や恋人と会話しましょう‼️
  ※この場合、
   日本と外国の時差も発生するので、
   タイミング合わせも必要です。

  メールやSNSアプリのメッセージで連絡を
  取り合うときは、話すことはできないので、
  文法に気を付けつつ
  より自然な表現で文章を書くことを
  意識しましょう。
  また、その際、
  「私のこの文章って、自然な表現なの?」
  と聞いてみても良いでしょう。
  きっと、その親友や恋人は、
  喜んで答えてくれるでしょう。

  そして、
  当然、あなたも貰うだけではなく、
  相手に与えることを意識しましょう。

  ※留学や語学勉強とは関係ありませんが、
   相手を思いやれば、
   関係が途切れることはないでしょう。

Ⅸ.まとめ

目的:外国語を日常会話ができるレベルまで上げることです。

具体的なアクションの流れ
①留学前
 ⇒ひたすら、
  単語・文法の知識を詰め込みましょう。

②留学中
 ⇒積極的に外国人に話しかけましょう。
 ⇒きっかけ作りとして、
  日本語に興味ある外国人を見つけて、
  お互いに自分の国の言葉を教え合いましょう。
 ⇒帰国しても疎遠にならないような人を作りましょう。

留学後(帰国後)
 ⇒単語、文法などの勉強です。
 ⇒留学中に知り合った人と
  連絡を取りあいましょう。
  & 電話やリアルタイムな動画で、
    実際に会話もしましょう。

Ⅹ.さいごに

以上が、私の約1年間に及ぶスペイン留学の経験と
その考えに基づいて、執筆した内容です。

少しでも、私のこの記事の内容が、
皆さまの語学力と会話力の向上、
ならびに
活きた留学経験への一助となれば、幸いです。
記事の本題の内容は、以上となります。