【株式投資】ナンピンとは何か? & なぜナンピン買いはダメなのか? ~メリット・デメリット紹介~

はじめに

みなさん、こんにちは。シュウです。

今回は、「ナンピン(難平)」手法について考えていきます。

あくまでも筆者の個人的な考えになりますので、ご了承ください。

【前置きの結論】ナンピンはNGです

結論まで長くなるので、先に前置きとして、本記事の結論をお伝えします。

ナンピンは止めましょう。大抵の場合、トータルで損になります。

このことを覚えたうえで、本記事をお読みください。
以下、本記事の概要です。

  • ナンピンとは何か?
  • ナンピンのメリット・デメリット
  • ナンピンあるあるパターン紹介
  • 【結論】ナンピン買いがNGな理由
  • どのような人ならナンピン可能な人なのか? (筆者考察)

そもそも、「ナンピン」って何? 

そもそもナンピンとは、保有銘柄(株)の平均単価を下げることです。

「下手なナンピンスカンピン」という言葉もあります。その意味はナンピンして、全部お金を擦ってしまう、つまり全損(実際には大損)してしまうという格言です。

以下、具体例です。

今日のA銘柄の株価は1000円である。
しかし、昨日、○○さんは1200円で買って現在、200円の損をしている。

そこで、100株だけ、1000円で追加で買った。
こうすると👇のように、基準値が下がり、100株あたりの損が減ります。

A銘柄の現在の株価は1000円だとすると、
○○さんは、平均価格が
(1200+1000)÷2 =1100円  で保有している。

👆
100株あたり、1100円です。
しかし、200株持っているので、1000円の場合は、合計の損失額が変化しません。

ポイント!
・ナンピンをすると、100株当たりの損失が(その瞬間)減る!
・ただし、合計の損失は(その瞬間)変わらない!

  

ナンピンのメリット・デメリット

メリット

  • 平均値を下げることが出来る
  • 利益が拡大するときの増加スピードが速い。
    (例:100株よりも300株の方が利益も3倍)

デメリット

  • 投入資金が増え、運用資金の一部が拘束される。
  • 損が拡大するときも増加スピードが速い
    (例:100株よりも300株の方が損も3倍)

なぜ、ナンピンをしたくなるのか? ~あるあるパターン紹介~

以下、多くの人がナンピンをしたくなってしまう、あるあるパターンを紹介します。

ナンピンあるある物語
  • Lv1・・・含み損発生
    「ヤバイ。しくじった! でもこのまま持ってればプラスになるよな?」 ➡ 含み損拡大
    ※本来なら損切すべきですが、ナンピンする人は次のLv2にレベルアップします。
  • Lv2・・・そうだ、ナンピンしよう!
    ※私はナンピンをおすすめしません。止めた方が良いと思います。

    「よし、安く買えたぞ(=ナンピン発動)! これで基準価格(取得平均値)が下がったぞ!」
    「これで大きな利益は厳しくても、損は何とか無くなるだろう」
     【上手くいかない場合】・・・残念ですが、次のLv3へ進化します
    「まじか。損が拡大した。だけど、もう少し持ってれば、何とか±0くらいにはなるだろう」
     【上手くいった場合】・・・手仕舞い完了したならOKです。おめでとうございます
    「よっしゃ利益になった。ナンピン成功だ!」
  • Lv3・・・繰り返される地獄のナンピン
    「いったい何度ナンピンしたと思ってるんだ! もう何回もナンピンしたんだぞ!」
    「もうこれ以上ナンピンする余力資金が残ってないよ」
    「お願いだから助かってくれ……(祈りを捧げるナンピン実行者)」
     【上手くいかない場合】・・・残念ながら、次のLv4へ扉が開いたようです
       非情にも現実の損が拡大
      「ああ……(言葉が出ない)」
     【上手くいった場合】・・・おめでとうございます。幸運です
      辛うじて利益確定 OR 少ない金額の損切で手仕舞い完了
      「ああ……何とか助かった(安堵)」
      ※次回はできるだけナンピンしないようにしましょう
  • Lv4・・・許容限界突破
    「ああ、ナンピン買いした追加分も大損だ。」
    「ちくしょう!」
    全株損切実行
    「ああ、終わった……」
  • Lv5・・・心も資産もスッキリ
    「ああ、大損した」
    <The End ~終~>

【結論】ナンピン買いがダメな理由 (筆者の考え)

改めて書きますが、ナンピンしない方が良いと思います。そもそも、筆者はナンピン反対派です。(これは人によって考えが異なります)

~ここから筆者の経験による120%の偏見です~

最後の最後として、これで絶対に決済する!
という覚悟がないときは、安易に含み損のときにその銘柄を追加で買うべきではありません。

ナンピンするくらいなら、最初の1回目から極力、含み損にならないように、
エントリータイミングを見極めるスキルを磨きましょう。(多分一生続きます)
👆
なので、私は基本的にナンピンはしないです。
今ナンピンすれば確実に助かる(=含み損が0円になる)という
強い自信がある時しかやりません。
中途半端にナンピンして何度も大赤字になりました。

個人的は、最初から含み損になる前提で、
失敗してもナンピンすればよいと思って、
軽い気持ちで株式投資はしない方が良いと考えてます。

~~

一言アドバイス

ナンピンするにしても、その銘柄が上げ始めた時にナンピンした方がまだマシです。


下げる気しかしない状態で、ナンピンして買うのは、
自分からお金を捨てているようなものだと思っています。
(他のトレーダーに寄付したいなら良いかもしれませんが……)

ナンピン戦略をとれるトレーダーはどんな人か?

前提として、筆者はナンピン手法を推奨しません。

👇の条件に該当しない場合は、ナンピンは避けた方が良いです。
なぜなら、今損をしている銘柄を買うよりも、他のより良い銘柄を買った方が、その分利益を取れると思っているからです。

それでも同じ銘柄でナンピンをしたい場合は以下の状態&覚悟をもってすべきです。

[条件]

総資金が1000万以上あり、いくらでもお金を用意できる。(借金は絶対やめるべきです。)

 ➡ 100万円の損でも、痛くもかゆくもない。

   100万円が1万円くらいの感覚で、お金に余裕がある。

 

さいごに

かなりしつこく書きますが、ナンピンはできるだけしない方が良いです。

当然、爆上げするときは、株数が多い方が有利ですが、
損するときは株数が少ない方がダメージも少ないです。

儲かったことを考えるのも楽しいですが、大損するときのことも嫌でも想像して、
最悪の場合も考慮して、ナンピンするかかなり慎重に判断しましょう。

最後までお読み頂きありがとうございます。
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