はじめに
みなさん、こんにちは。
シュウです。
今回はタイトルに含まれるとおり
“Profit is opinion, cash is fact. (利益は意見、現金は事実)”
について解説していきます。
株式投資で応用する方法についても解説しますので、
よろしければ最後まで読んでみてください。
注意事項
大前提:
・借金した状態で株式投資はするべきではありません。
※この記事で言う「借金」は、信用買いのことではなく、あなたの総資産、
つまり全財産が、既にマイナスの状態のことを指しています。
・株式投資は、全額失っても困らないお金だけで行いましょう。
加えて、株式投資は、自己判断と自己責任で行ってください。
本記事の特性上、用語の定義から外れることがあります。
核心部分を伝えることを優先するので、筆者の判断でざっくり説明する部分があります。
以下、基礎編として書いていきます。
結論・・・Profitよりもcashが重要
株式投資における銘柄選びで、
企業健全性確認の観点では、
利益(Profit)よりも、現金(cash)がより重要となります。
このように考えた私の最終的な理由は次のとおりです。
- 現金(入金額と出金額)の事実は認識相違による “ごまかし” は難しいから。
ちょっぴり深堀り解説
以下、理由を少しだけ列挙します。
- profit は、(意図的に)循環取引で不正に利益を水増しすることも可能である。
- cash は、実際の入出金であるため、水増しすることがより手間がかかるので、相対的に利益よりも信頼性が高い。
不正会計処理された決算 ≒「粉飾決算」
循環取引なども含めた、不正、もしくは違法な行為は当然NGですが、
粉飾決算には、これらが紛れ込んでいる場合もあると思います。
そもそも、
不正な会計(循環取引などもその1つ)処理 ≒ 粉飾決算です。
決算書の内容を意図的により良く見せているものが、粉飾決算となります。
応用編の前置き ~危険な経営状態とは~
- 企業の継続成長を考えると、営業利益は当然のことながらプラス(黒字)で推移していくことが望ましい。
- 企業成長のための投資活動は、設備の購入や研究開発、M&A(買収・合併)などに現金を使い、通常は出費しかないので、マイナスであることが多い。
- 投資の支出は、営業CFの黒字の範囲内で行われることが望ましい。
- 営業CFと投資CFの合計値がマイナスだと、儲かっていない状態。
- もし④が継続していると、その会社の経営状態はかなり厳しいと予想される。
CFについて
CFとはcash flow(キャッシュフロー)でお金の流れという意味です。
前半で説明したcashの入金と出金は実はこのキャッシュフローです。
もっと細かいなら、○○への支払い、△△からの入金などですね。
キャッシュフローがプラス
支出よりも支払われる額(≒入金)が多い状態です。
キャッシュフローがマイナス
支払われる額(≒入金)よりも出金が多いです。
投資CFがプラスになる場合もあります。
たとえば、
- 有価証券などの売却益
- 固定資産などの売却益
厳密には投資CFの支出分を賄えるほどの利益が発生したときに、投資CFがプラスになります。
営業CFと投資CFが両方赤字の場合
この場合は非常に危険な経営状況にあると判断します。
投資キャッシュフローのみ赤字の場合でも、営業キャッシュフローと合算して黒字で着地できるなら、個人的にそこまで心配しません。
営業利益と営業CFの違いは?
CFと営業利益を比較し、以下の確認をすることもできます。
営業キャッシュフローが営業利益よりも大きい場合、
実際にお金が入っていると考えられるため、
実際に利益となっている可能性がより高いです。
(信頼度は、営業CF > 営業利益 となります。)
この時に、キャッシュフローの額が大きいほど、
企業が本業で稼いでいる現金が多く、健全な経営状態と考えられます。
営業利益について
営業活動で利益になった金額が「営業利益」です。
プラスであることが当然望ましいです。
営業CFについて
営業キャッシュフローがプラスの状態
→ 営業のみで、実際に入金された金額が支出(≒経費)金額よりも多い。儲かっている状態。
入金額 > 支出額 なので、手持ち現金はプラス。
営業CFの項目ではひとまず安心です!
営業キャッシュフローがマイナスの状態
→ 営業のみで、実際に入金された金額が支出(≒経費)金額よりも少ない。損している状況。
支出額 > 入金額 なので、手持ち現金はマイナス。
【応用編】会社選びでの観点
~ キャッシュフロー > 利益 であること ~
自己資本率、売上、ROEももちろん見ます。
しかしより経営状況の安全性を確認するためには、
利益ではなく手元の現金の入出金状況≒キャッシュフローを見ます。
イメージとして、キャッシュフローは
成長性よりも会社の経営状態(資金繰り)を確認する指標だと思ってます。
※ほかにも重視するデータはありますが、本題から逸れるため割愛します。
まとめ
会社の経営状況が青信号、黄色信号、赤信号かの判断する1つの指標として、
キャッシュフローが使えると思います。
例えば私の場合、CFに関しては以下の観点でチェックします。
- 営業CFの金額が営業利益の金額よりも大きいこと
- 営業CF + 投資CF の合計が黒字であること
さいごに
いかがだったでしょうか?
本記事の内容が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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